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2009年5月 8日 12:39

人の心を操る基準と選択そして理由

 

ご心配おかけしました。

腰はだいぶ良くなりました。

 

以前にも骨盤がずれて動けなくなったことがある。

総合病院でレントゲンを撮ったところ、骨盤に大きなズレがあった。

その時、医者からは...

「シップを貼るか、手術かどちらですね。」

と言われた。

 

「なんすか、その2者択一は?」

 

結局、信用ならず、どちらも選ばないで、次の可能性を求めて
西洋医学がダメなら東洋医学へと「気」を受けに行った。

その後2日で腰痛は治り、骨盤のズレも元通りになった。
私の行く「気」は2千円で受けられる、治る確率が50%以下であっても
まずはリスクも出費も低い方を取ったわけだ。

 

2者の選択は通常50%、50%の確率になるらしい。

が、もし2者選択しかなければ、片方を選ぶと手術というとても大きなリスクを
背負う事になり、この場合は普通シップを取るだろう。

 

中間の「ブロック注射を打って様子を見る」というのもあるかもしれない。

 

リスクも少なく痛みを和らげられるのであれば、骨盤のズレを治す事は無くとも、
リスクも中間であるブロック注射を選ぶ可能性は大である。

 

商品を選ばせる時も面白い選択の作り方がある。

 

デートで食事のコースを選ぶ事があるとする。

 

3千円、5千円のコースが二つ。

どちらも選ばれる確率は50%。

3千円を選ぶとしけた感じである。

かといって5千円は出費がかさむ感じである。

 

そこで8千円のコースがあったとする。

いやぁ人間の心理って面白い。

迷わず5千円を頼んでしまう。

8千円は別に注文なくても構わない。

でも8千円コースがあるという事実が人の基準をつり上げる。

5千円を選ばせて、客単価をあげるのには持ってこいの施策である。

それだけではない、5千円に集中してくれれば、
仕込みも楽だしまとめ買いができるから仕入れコストも削減できる。


値段なんて基準はない、卸の仕切りも一緒。

高くても買う理由が欲しい。

理由があると堂々と高いものでも買ってしまう。

様々な方法はあるが、如何にその理由をお客様に理解してもらえるか。

手法は他にも色々ある。

 

良く売る甘栗屋さんがある。

袋に何グラム入っているかの基準はお客様はわからない。

「お姉さん、きれいだからサービスするよ」

と初めから8割しか入っていない準備してあった袋に1割たす。

「えーいっ、今日はおまけでもう一つ」と言いながらもう1割たす。

「もってってー」

 

気分よくしたお姉さん、つい買ってしまう。

基準が見えにくい量や内容にお客さんは騙されてしまう。

「沢山入れてくれたんだ」と気持ち良く買う理由が出来てしまった。

 

私が高校生~大学生の時に八百屋で良くバイトした。

大根を2~3時間で150本売ったことがある。

 

「今日は大安売りだ! 本日限り、これだけ、これだけ」

と大根を山積みにする。

一人しかお客さんいないのに「あー、お客さんここに並んで~!」「順番、順番!」

魚屋で並んでいたお客さん、肉屋で並んでいたお客さんが買うのを辞めて
一斉に大根に並ぶ。

「今買わないと損する」と理由が出来てしまった。

一気に一山売ったところでまた、黙ってまた大きな山を積みなおす。

そして、また同じことを繰り返す。

裏にトラックいっぱい分仕入れてきた大根があることをお客様は知らない。

 

皆、限定に弱い。
量の基準も見せなければわからない。
ただ山積みにしていると余っている、売れないんだと思う人もいる。


上手く希少さと期間限定の価値を作り上げることでお客さんの心理はどうにでも動く。

量の基準も全てを見せなければ限定の具合もわからない。

 

次にまたちょっと違った心理戦。

 

前に扱った事のある靴を例に。

 

沢山の色の商品展開ができる。

売れる色は茶、黒、白、カーキ。と洋服と合わせやすい色が良く売れる。

だけど、仕入れコストを削減して売れる色だけにするとこれがまた売れない。

 

品ぞろえが悪いから店があまり力が入っていないのではないか…

見ていて魅力がない…ウキウキしない。

ちょっと冒険しようと思っても選択がなく、見比べできない…

 

夏は涼しい青系統が冬より売れる、冬は寒そうな青系統が全く売れず、
温かみのある暖色系が売れる。

でもいつでもダントツは茶、黒、白、カーキ。

 

あまり売れない「死に色」を置くことによって初めて、売れる色が更に良く売れる。

「うわーっ、沢山ある!色々と選び放題だ!」とそこのお店で買う理由ができる。

死に色はディスプレイとして、売れるものがもっと売れる様に
置いておけばいいのである。

「この色はあまり売れません」と言わなくとも置いとくだけで
選択肢があるだけでお客さんは選択してしまう。

 

シリーズがあって選択肢があること。選ぶ理由がはっきりしていること。

無駄な様に見えて、物やサービスを売る時に結構使える心理戦。

 

あの病院も患者の事を考えているのならもう一つ治療方法を用意しておけば良いのに…

その選択肢の中に今ならこれだ!と思える理由がはっきりしてれば良いのに…

 


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