2009年6月 1日 09:17
自分の生き方を見直す瞬間
先日ある講演で服部匡志教授という眼科医の先生の話を聞いた。写真中央:服部教授 人の講演で涙が出る事って初めてだった。 講演を聞く前は眼科医の話がどう自分にプラスになるのかはわからなかった。 先生は網膜手術の最先端の技術を持った人。 眼球に管を刺して、壁を傷つけずに汚れた膜等を吸い上げて行く難しい技術をこなす。 学会でベトナムの先生の横に座ったのがきっかけでベトナムに毎月2週間通い、 ボランティアで失明しそうな患者の手当てや手術を行う。 日本ではその技術力の高さで各地の病院に出張をして手術のアルバイトをする。 ベトナムの患者は150キロ、200キロのところから先生の手術を得る為にやってくる。 貧しく、手術代が年収の3倍以上もするベトナムでは 時には患者の医療費を先生が負担することもある。 機械が足りないベトナムに自費で300万を費やし、機械を買う事もあったそうだ。 それも家を買おうと貯めていた大事なお金を。 自分を犠牲にして人の役に立とうと… 何が先生をそうさせるのか。 「自分が必要とされて役に立てるのであれば…」 この方も「金」や「地位」で動かない人。 日本の病院から使い捨ての医療器具をゴミ箱から集めて、 消毒してベトナムに持っていき、再利用する。そんな事をもする。 神の手を持つ「赤ひげ先生」 日本の医療を代表している自負があるから絶対に手を抜かない、 行列をなす患者であっても最高の技術で対応する。 偉ぶらず、苦労を見せず、笑顔がとても素晴らしい人だった。 自分の収入、生活、地位、にこだわらず、 本当の自分らしさをを活かしながら、周りを幸せにすることに全てをかける。 ボランティアはお金がある人、余裕がある人だけがやることではない。 情熱があれば出来ること。 「情熱大陸」の映像の中で、失明寸前の少年に手術を施し、 その子は3週間後には元気にサッカーをしていた光景があった。 その報告を聞いた先生の喜ぶ顔は忘れられない。心の底から喜ぶ顔だった。 生きる喜び、仕事をする喜び、自分という存在の活かし方。 とても考え深い出会いであった。 余談ではあるが。 内科医になろうと思って大学に入った服部先生が眼科医になったきっかけは。 大学病院の先生の熱い勧誘だった。 人は人に付いていく、人に影響される、人に育てられる。 そしてまた、志しがある人から人へと影響し合う。
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