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2009年6月17日 08:58

PRってどうやるの



リットーミュージックに訪問。今回はあるECサイトの問い合わせを頂いたのが発端。

写真右が気さくな社長の古森さん、左がダンススタイルキッズの編集長石原さん。


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写真左:ダンススタイルキッズ編集長 石原さん、写真右:社長 古森さん


この出版社は100名強の社員を抱える楽器・音楽業界では
ピンポイント市場にナンバー1の威力を持つ雑誌を多く持つ。

ギターマガジン、ベースマガジン、ドラムマガジン、アコースティックギターマガジ
ン、そしてストリート系やダンス系の雑誌等12の月刊誌や季刊誌を扱っている。

いわゆるコアな層に向けた専門誌である。

雑誌だけでなく、CDやDVDや教則系なんかも沢山揃えている。

それぞれの編集長もとてもコアな方々。そしていい人ばかり。

古森社長さんも編集長経験者なので現場の気持ちがとても良くわかるひと。

だから多くの編集長から尊敬され愛情を注がれている。

なんか逆の話ならわかるけど…あぁ、でもわかる気がする。

私が楽器業界を離れるときに、わざわざお別れ会をしてくれて
餞別まで用意してくれた。

そんな風に接してくれた方だから。



石原さんは8年以上、いまでもお付き合いのある方。

当時は最年少編集長で自分の意思を貫き通す侍の様な方だった。

結婚式の2次会の司会もさせていただいた。



実は楽器業界にいるときに散々皆さんに記事を書いていただいた。

8ページ特集、10ページ特集なんかも結構あった。

もちろん広告出稿もあったけど。

PRの為、私は業界珍しくメーカーの社長自ら出版社に乗り込む。

社長という意識はなかったけど。



楽器商社側ではマーケティングと輸出入を兼任してやっていたが、
その頃47ブランドも扱いがあった。

全てのブランドに広告費と労力を賭けることはあり得なく。

波作りの戦略をとった。サーフ戦法とも言おうか。

一般の消費者がまだ知らなくて、でもアーチストや目利きできる者が
「これめちゃくちゃいい」と言う商品を発掘、紹介しつつ、ブランドを一気に持ちあげる。

あるブランドを持ちあげる仕込みをしながら次の仕込みをする。波の様に。

波は上がり、沈むがその間に上る波を仕込み続ける。

ちょっと持ち上る波が一番持ちあげやすい。
下がる波はそのままにしておく、次の波が来そうになるまで。

持ちあげる時はそれに合わせて商品も多く仕入れる、チラシを作り、ポップを作り、
営業にりき入れて店頭に並べてもらう。

「雑誌にこんなに取り上げられるのでしっかり売り込んでください」と。

この部署間を超えて同時に仕込むのが難しいところ。

でもそれができないと売上に結びつかない。

できる営業は誰よりも真っ先に能動的に記事の情報を仕入れてお客に売り込む。
しかも社内で告知される前に。


自分のPRの方法はどろくさい。

時には編集長を海外工場取材に招待し、つきっきりでご案内する。
毎月やってた時期もあった。

ついでに熱く語っておく。商品を勉強しておいてほれ込む様に熱く語る。

そんなときに思いっきり仲良くなる。


時には自社スタジオに人気ミュージシャンを呼んで、商品を用意し、
海外メーカーの社長のコメントや写真も準備して、ミージシャンの試奏インタビューの手配をする。

ライターとカメラマンが来れば面白いネタで記事が完成するところまでお膳立てをしてあげる。

面白いネタはいつも編集が探している。だからそれを用意してあげる。
手間いらずのセッティング屋。


時には有名アーチスト絶賛の商品を発売せずに定期購読申込者だけへの限定プレゼントにする。

この仕掛けで出版社の定期購読申込み最高記録を作り上げたこともある。

出版社も雑誌を売りたいから、その手助けをしてあげるととても喜ぶ。

人の喜ぶ事をしてあげるとまた何か良い仕事が一緒にできる。


時にはコンテストの審査員として編集長にイベントに参加してもらう。

その雑誌の賞もつくっちゃう。

必ずイベントを記事にしてくれる。前パブも後パブも。


時には出版社主催の合宿イベントに一緒に参加。
仕事抜きでもありでも一緒にエンジョイしちゃう。

ゴルフしないから私。編集者でゴルフする人あまりいないし。



時には持ちこみネタコンテストで読者からデザインを大募集して
世界で一つしかない超有名ブランドの楽器をつくる。

その過程を半年特集でデザインを募集するところから商品が出来上がるまで記事にして、
そして最後は表彰式まで仕込んで記事にする。



時には自分がライターとなり、フォトグラファーとなって
費用のかかる海外取材をしてきてあげる。

実はペンネームで何度か記事を書いた事があった。8ページくらいのもあった。
1ページ1万5千円。でもそんなアルバイトをしたいわけじゃない。

ついでにちょっと自社関係の記事も一緒に載せてもらう。ここがみそ。



時には他のメーカーや会社の広告取って来るよい方法を教えてあげる。
担当者の紹介やそのブランドにあった攻め方を教えちゃう。

ある雑誌はその仕込みでバンバン広告費が増えた。
(リットーミュージックさんではありません)


時には飲みに行きまくる。でも自腹で。

社内の人は知らないけど散々飲んだ。

接待じゃない、自分も心底楽しむ。

自分も楽しまないと相手も楽しくない。


「この商品の記事を書いてください」の一方的なお願いは皆がやること。

それじゃ、なびかない。

人の気持ちは簡単に動かない。

こちらも気持を込めて、相手が喜ぶ事をしてあげないと。

しかも他の業者がしない事で。サラリーマンじゃしない方法で。

それができてはじめて信頼関係ができる。

「いやぁ、森平さんが持ってくるネタはいつも面白いです」とか

「この間の記事はめちゃくちゃ評判よかったですよ、またお願いします」とか

なれば本当にいい関係。


自分がスポークスマンになり自社取り扱いブランドを熱く語り、
記事のお膳立てもして、編集の中に入り込んでいく。

どろくさーい事をやりつつも他と違ったアイデアを持ち込み、
相手の為になることをしてあげる。


どう、これ以上の熱いPRってありますか?

 

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