2009年10月12日 23:31
怖がることない
成城学園というお坊ちゃん学校がある。
中小企業の社長さんの息子さんや娘さんが多く通う学校である。
一代目の中小の企業の社長は大企業と違って結構わがままで、自由になれる。
だから個性もある。
そんな親の子を伸び伸びさせるにはぴったりでもある。
この学校はとても自由で個性尊重を重視し、明るく育ててくれる。
人の気持ちを大事にして、人付き合いもとても上手になれるのが卒業生の特徴である。
が、足りないのはハングリー精神。
そんな学校を自分も卒業した。
私は中学から大学まで水泳部に所属していたが、中学、高校の3年の秋になるとラグビー部に移籍。夏の苦しい合宿も出ずに、シーズンの練習と試合だけは出る。他の選手には申し訳ないけど。
ひとつ上の先輩に武市さんという面白い先輩がいた。
先輩からも後輩からも好かれる面白い人だった。
ラグビーの腕は…?ちょっと思い出せない。すみません。
でもいい人。
武市さんの結婚式には、私は「中国3千年の歴史のマジック」を披露した事と、全く化粧していないウェディングドレスの花嫁さんがめちゃくちゃ奇麗だったことを覚えている。
あんなきれいなスッピン花嫁さんを仕留めた武市さんはどんな魅力で迫ったのだろうかと考えてしまったほどである。
そんな武市さんとちょっと仕事の絡みで会うことが最近あった。
武市さんは父親の経営する会社に入ったが、父親と上手くいかず、兄にその会社を任せて飛び出したそうだ。今後どうなるかもわからないできたばかりの新しい会社へ。
その会社はサーファーの為に波情報をQ2で知らせる情報会社であった。
後にウェブを通して全国の波情報を伝える「波伝説」を配信する会社となり、いまでは最先端の技術を持ち、立派な30名程の会社に成長したのである。
そんな武市さんが後に私が永田さんの話を書いたブログを読んでメールを下さった。
※以下のメールは武市さんから了承得て載せている
森平へ
気持ちの良い朝ですね、武市です。
ブログの永田さんの記事を見てついついメールしてしまいました。
自分も長男が2歳の時に永田さんと同じ考えで
安定した家業を捨てて
当時うさん臭いと言われていた波情報の世界に飛び込み、今に至っています。
息子は今13歳になり、夢に向かって日々苦闘中です。
自分の求めるところに向かう道のりは
想像を超える険しさの連続ですが
自信と誇りを持てる事が多々あると思います。
また、家族や周囲の人たちの力がますます必要となり
人への本質的な感謝の気持ちや愛情もいっそう深まるように感じています。
求めるところ第一義で。
陰ながら応援している者がいる事をぜひ伝えて下さい。
武市さま
とても貴重なお言葉ありがとうございます。
永田さんに伝えておきます。
とても喜ぶ事でしょう。
武市さんのメールの内容も今度ブログで紹介してもよろしいでしょうか?
永田さんの話も彼に了解を得て載せましたが、そのブログを見て、自分も頑張ろ
うと思える人がいたり、載った人が更に頑張れたりできたらとも思っています。
もし、良ければ…
武市さんの写真撮ってなかったので今度撮らせてください。
森平へ
大丈夫です。
永田さんの件は、自分のために思わずメールしたようなものです。
自分も森平や永田さんのような人たちにエンカレッジされているのだと思います。
だから黙っていられないのかなと思います。
お役に立つ範囲で自由に使ってください。
森平へ
写真はめったに撮らないので手元になく
取り急ぎ携帯で撮りました。
誤解のないように伝えておきますが
自分はご家族に障害があったり
初めから勇気があって自分から事業を起こしたような事はなく
単なるお坊ちゃんで家業を継いだはずが
徐々に歯車が合わずにドロップアウトしたというのが実態です。
もともとは負のエネルギーを夢に向かって注いだ形です。
そもそもそんな形の転身でしたので
この10年余りは波乱万丈な仕事人生ではあったものの
夢に向かうチャレンジの連続は、自分を厳しく鍛え上げてくれて
一度きりの人生を誇らしく充実したものにしてくれました。
そう心から言い切れる10年余りでもありました。
勝負は100%・200%の努力をしても、最後にはその時々の運・不運があって
事業の成否や立場・身分の浮き沈みは必ず付いて回りますが
何かを求める熱い心があれば、人間はいつどんな時にでも本質的に幸せだと思いま
す。
そうした根源的な幸せを子供や家族に見せてあげる事ができれば
父親として何よりだな、とつくづく思うのです。
それで今回は失礼を承知で、どうにも黙っていられなくなってしまったわけです。
では、また。
追伸
本当は飲んだ時にでも話そうと思ったのですが
森平のお父様の記事を読んだ際に
自分と自分の父親の関係とよく似ているな、とつくづく思いました。
父と息子は血のつながり故にか愛憎が深く
苦しむ事も多々あると思いますが
本当の絆は長い歴史を紡ぐ一本の糸のように
決して途切れる事はないと、自分は信じています。
本当に素晴らしいお父さんだね。
というやり取りだった。
自分が満足する本当の自分を追い求めて、飛び込んでいく勇気。
怪我するかもしれない、だけどそんなことに躊躇していたらできないタックルをどんどんかましていくのがラグビーである。
先なんか誰にも予想できない。
今の自分で怖がらずに、先にある見えない幸せや夢を想像して、とにかく自分よりでかく、怖いものに飛び込んでいく。
そんな思い切ってタックルしに飛び込んだ武市さんは怪我をしながらも一度きりの人生を、自分らしさを活かし、幸せに生きている。
子供に自慢できる「頑張るお父さん」になって。
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